Windows 8.1上にScalatra開発環境を作る

基本手順は公式ページに書いてある通りだが、Windowsだと多少面倒が発生する。

JDKのインストール

OracleのページからJDK 7u51をダウンロードしてインストール。

Conscriptのインストール

Conscriptとは、GitHubでホストされているScalaプログラムの管理(インストール/アップデート)を行うためのツールのようだ。GitHubにアクセスする関係上、Gitコマンドに依存しているらしい(未確認)ので、予めGit for Windows等をインストールしないとダメかもしれない。

Windowsでインストールする場合は、ConscriptのGitHubページからダウンロードできるJava製のインストーラを利用する。おそらくjarをダブルクリックでインストーラが起動できるはずだが、インストーラが起動しない場合は、次のようなコマンドを実行する。

$ java -jar conscript-0.4.4.jar

インストール処理が完了しても、渋いインストーラ画面は表示されっぱなしなので注意が必要である。なお、%USERPROFILE%\bin に対してPATHが通ってない場合、インストール完了時に次のような画面が表示される。

f:id:terurou:20140221184751p:plain

このような画面が出た場合は、PATHに %USERPROFILE%\bin を通しておく。

giter8のインストール

giter8はテンプレートからScalaプロジェクトのスケルトンを作成するツールのようだ。

インストールは次のコマンドを実行するだけで良い。

$ cs n8han/giter8

sbtのインストール

次のsbtのダウンロードページから、MSIをダウンロードしてきてインストール。

Setup — sbt Documentation

scalatraプロジェクトの作成

適当なディレクトリに移動して、次のコマンドを実行する。

$ g8 scalatra/scalatra-sbt

プロジェクトのひな形を作るための設定の入力を求められるので、適当に入力するとプロジェクトが作成される。設定内容についてはFirst steps | Scalatraを参照。

プロジェクトが作成されたら、ルートディレクトリ内に、次の内容で sbt.bat ファイルを作成する。

@echo off
java -Dinput.encoding=Cp1252 -Xms512M -Xmx1536M -Xss1M -XX:+CMSClassUnloadingEnabled -XX:MaxPermSize=256M -jar "%SBT_HOME%bin\sbt-launch.jar" %*

scalatraプロジェクトの起動

次のコマンドを実行すると、 http://localhost:8080/ で作成したscalatraアプリにアクセスできる。sbt初回起動時は依存ライブラリのダウンロードで非常に長い時間待たされるので注意…。

$ sbt
> container:start

また、container:start した後で、sbt上で次のコマンドを実行すると、ファイルを編集した際に自動コンパイルしてくれるようになる。

> ~ ;copy-resources;aux-compile

IDE用の設定

EclipseIntelliJEmacs用のプロジェクトファイルを出力することができる。また、EclipseIntelliJではデバッグも可能になる。詳細は次のページを参照。

IDE Support | Scalatra