GitHub-readyな社労士 @Takashi_U に就業規則の改定を依頼した

デンキヤギという会社では、就業規則GitHubで公開・管理しています。

github.com

就業規則というものは一回作れば終わりというものではなく、法改正や、運用後に気が付いた改善・考慮漏れに対応して、都度改定していく必要があります。ただし、改定するにも労働関連法やガイドライン等を逸脱しないようにする必要があるため、社労士のチェックが必要不可欠となります。

就業規則の初版を作成した際の流れは GitHubに会社の就業規則を公開した - terurouメモ でも書いていますが、名古屋市の中小企業向けの専門家派遣(同様の仕組みで中小企業庁 ミラサポにも専門家派遣がある)を使って作成しました。この時は、

  1. 私が全部markdownで執筆して、
  2. 印刷して、
  3. 社労士に紙でレビューしてもらって、
  4. フィードバック事項をmarkdownに反映する
  5. 2-4を繰り返し、レビューOKになったら完了

というフローで回していて、正直かなりの苦行でした。

このフローを改定の度に回していたら消耗し続ける未来しかありません。GitHubで公開している以上はGitHub上で改定作業を行いたいし、打合せもオンラインで全て済ませたいというのは至極当然の発想となります。幸いにもGitHubに対応できる社労士 (@Takashi_U) の存在に心当たりがあり、就業規則も改定したい内容がたまってきていたので、改定作業を依頼してみることにしました。

蛇足ですが、なんで事前に認識していたかというと、2014年にGitHub就業規則を公開した時に、Twitterで「この記載で大丈夫?」という旨のDMを送ってきた社労士が @Takashi_U でした。

プロフィール追っていったら、既にGitHubアカウントを持っていたり、Rubyを書いている気配があったりというのが見えてきたので、「オッ、これはヤバい人間だな」と認識した流れになります。Twitterで雑にメンションやDMを飛ばす行為は仕事に繋がりますね。

発注から改定までの大まかな流れ

  1. Twitterで「就業規則改定したいんだけど」とDMを送る。
  2. Twiter DM上で、費用について認識合わせと大まかな方針決める。
  3. 改定作業はGitHubにIssueを立てて、ドラフトをプルリクエストで投げてもらう。メインの議論はGitHub Issue上で行うが、たまにTwitter DMでやり取りしたり、Discordでのボイスチャットも併用する。
  4. 改定内容が確定したら、施行日を設定して、masterへマージする。
  5. 全ての作業が完了したら、請求書を送付してもらって支払いをする。

ドラフトがほぼ固まった段階など、都度社内チャットに状況を流して社員にもチェックをしてもらうようにしていました。

就業規則の改定(2018年末) · Issue #23 · DenkiYagi/EmployeeHandbook · GitHub が直近の改定対象となったIssueです。GitHub上でソフトウェア開発するフローとなんら変わりのない使い方をしています。 就業規則がマイナンバー対応になっていない · Issue #17 · DenkiYagi/EmployeeHandbook · GitHub にログ残っているように「Issueの粒度が大きすぎるから分割してくれ」と社労士からツッコまれたりとかもしています。

今回の作業期間は、依頼してから大まかに半年ぐらいかかっていて、施行は2回に分割して出しています。半年かかったのは、こちらが特に急いでいる訳ではなく、あまり催促もしなかったので、結果的にこうなっただけです。最初の打ち合わせ時に期限を明確にしてやれば、もっと短期間でできるのではないかと思います。

まとめ

ITの会社は @Takashi_U労務関連の仕事をどんどん依頼していきましょう。