「PHP 逆引きレシピ」を執筆しました。
もう既に発売して2週間ほど経っていたりしますが、「PHP 逆引きレシピ」というPHPの逆引き本を共著で執筆しました。
PHP 逆引きレシピ (PROGRAMMER’S RECiPE)
- 作者: 鈴木憲治,安藤建一,山田直明,八木照朗,山本義之,河合勝彦
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2009/06/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なんだか世間では良書と言われているようで、著者の一人としてうれしい限りです。著者間でかなりバトルしながら内容を作っていった苦労が報われますね。
本書のコンセプト
- 初心者〜中級者をターゲットにする
- とにかく実用的であること
- こんなもんつかわねーだろ!的なサンプルは排除(余談レベルで触れているところはあったりしますが)
- 判りづらいところや、いわゆる「呪文」について、できる限り解説をする
- 国内の主要PHPレンタルサーバ(XREA、さくらインターネット、ロリポップ)での動作確認
- セキュリティには細心の注意を払う
- 他の入門系書籍とは比較にならないぐらい丁寧にセキュリティについて解説
- 解説書にありがちな、解説を簡略化するためにセキュリティホールの存在するようなコードは掲載しない
- 「本に書いてあるサンプルをコピペしたらセキュリティ事故が発生しました」とか誰も幸せにならない
- とはいえ紙面の都合や可読性の兼ね合いもあるので、かなりバランスをとるのに苦労しましたが…。
本書のつっこまれポイント
「オブジェクト指向」については、ほんとにさっくりと言語仕様に触れる程度しか書いていません。オブジェクト指向について学びたい!という方には本書はそれほど向いていません。
元々はもう少しオブジェクト指向について触れる予定もあったんですが、著者間でかなり論争した結果、このようになっています。著者側の意図としては以下のような感じです。
- オブジェクト指向について手を抜かずに解説しようとすると、それだけで1冊の本になっちゃうよね
- でも変に省略した解説だけしても、理解することはできないよね
- 省略してしまうと、逆に誤った知識の元になってしまう可能性すらあるよね
- オブジェクト指向でプログラムを書けた方が当然良いけど、それよりもセキュリティの方が重要だよね
- システムを作る上でオブジェクト指向は必須ではないよね
オブジェクト指向についての解説がうすっぺらいのは、中途半端な解説は避けたかった(変に省略することで害になってしまうような解説を排除したかった)からです。